工事が進められてきた中国BOEの、第8.6世代有機EL(OLED)ディスプレイ製造ラインが、この度完成しました。
BOEの第8.6世代OLEDディスプレイ製造ラインでは、ラップトップおよびタブレット向けOLEDディスプレイが製造される見通しです。
2,290ミリ×2,620ミリのガラス基板を使用
BOEの第8.6世代OLEDディスプレイ製造ラインの建設工事は、着工から完成まで186日しかかからなかったと、Patently Appleは驚きとともに伝えています。
この製造ラインでは、2,290ミリ×2,620ミリという大型のガラス基板を用いたOLEDディスプレイが製造されます。
iPad miniとiPad Air向けOLEDディスプレイ供給か
その大きさを活かし、第8.6世代OLEDディスプレイ製造ラインではラップトップおよびタブレット向け製品が製造されます。
Appleは2026年モデルのiPad miniおよびiPad Air用ディスプレイとして、OLEDディスプレイを採用すると噂されています。
これらの製品に搭載されるOLEDディスプレイは、iPad Pro (M4)に搭載されたタンデムOLEDとは異なり発光層が1層のものになる見通しですので、その場合は卸価格の安さを武器にBOEが受注する可能性があります。
iPhone SE 4とiPhone17用OLEDも共有と噂
BOEは、iPhone SE 4向けOLEDディスプレイを受注、最高リフレッシュレートが120HzになるiPhone17およびiPhone17 Air向けOLEDディスプレイも供給すると予想されています。
Patently Appleは、中国政府がBOEを支援していることも、Appleからの受注拡大に結びつくことは間違いないと述べています。
Source:Patently Apple (1), (2)